EVのゴルフ、e-Golfは買いか。リーフと比べたら? – 日産物語

100を斬れない男の基礎中の基礎のゴルフスイング!

EVのゴルフ、e-Golfは買いか。リーフと比べたら?
e-Golfは、ゴルフ初のゼロエミッションビークルである。
VWは新しい電気自動車用のプラットフォームであるMEBを開発中だ。
今回のe-Golfは、MEBではなく、もちろん実績あるMQBがベースだ(そもそもMQBが登場したとき、「電気自動車にも対応できる」と言っていたような気もするが……)。
今年秋のフランクフルト・モーターショーでVWは、2025年までにグループ全体で80車種の電動化車両を。
e-Golfに短時間だが試乗することができた。
ラジエーターグリルとLEDヘッドライトにVWのe-Mobilityを表すブルーのラインを配しているが、外観は、ゴルフそのもの(当たり前だ)。
試乗開始時間は夕方。 すでに日は落ちていた。
乗る前に、とりあえずエンジンルームを見てみよう(エンジンはないが)。
駆動モーターは、交流同期モーターで、100kW(136ps) 最大トルクは290Nm。
日産リーフは、100kW(136ps) 最大トルクは290Nmだ。
バッテリーは、もちろんリチウムイオン電池で、容量は35.8kWh。
日産リーフは、40kWhである。 総電圧は323V。 リーフは350Vである。
車重は、e-Golfが1590kgなのに対してリーフは100kg軽い1490kgだ。
交流電力量消費率は、e-Golfが124Wh/kmで、リーフは120Wh/km。
これは1km走るのにどのくらい電力を消費するかという指標。
小さい方が性能が高いと言える。
1充電走行距離(JC08)は、e-Golfの301kmに対して、リーフは400kmである。
電気自動車として最初から開発されたリーフに対して、e-GolfはICE(内燃機関)を搭載するベースモデルを電気自動車化したモデルだ。
電気自動車の性能指標でリーフに敵わないのは、ある意味仕方ない。
それぞれがカタログ値の80%、実走行できたとして、日産が320km、e-Golfが240kmほどとなるわけだから、充電なしで300km走りたいということなら、リーフを選ぶしかない。
しかし、逆に言えばそれ以外の部分は、「EVとして」ではなく「クルマとして」を考えれば、世界のCセグカーのベンチマークたるゴルフの良さをそのまま持つe-Golfの魅力が際だってくる。
さて、乗り込んでみよう。
シートに座って見える景色は、なじんだゴルフの世界そのものだ。
シフトを「D」に入れてアクセルを踏めば、電気自動車らしく静かに、するすると前進する。
通常の「D」レンジでは、アクセルペダルから足を離すと、コースティングするセッティングになっていて、これだと回生はしない。
シフトレバーを左に倒すと「D1」「D2」「D3」の順番で回生ブレーキの利きを強めることができる。
シフトレバーを「B」に入れると回生ブレーキの利きは最大になる。
ドライブモードは、「ノーマル」「エコ」「エコ+」の3つから選べるが、航続距離を意識して走るなら「エコ」が最適だと感じた。
「エコ+」では、いくらなんでも遅すぎる。
とくに飛ばしたいという欲求がなくても、エコ+で走るとストレスが溜まる。
1.4ℓ直噴ターボを搭載するゴルフTSIハイラインより270kg重いe-Golfだが、走り味はゴルフ・ファミリーだ。
しっかりしていて安心感がある。
e-Golfは、普通充電(200V)と急速充電(CHAdeMO)の2種類の充電機能を搭載している。
急速充電ポートは車体の右側面。 急速充電での充電時間は0-80%で約35分だ。
普通充電ポートはフロントのVWエンブレム内にある。
また、普通充電では、現在の主流である3kW(200V/15A)規格だけでなく、6kW(200V/30A)規格の倍速充電器にも対応している。
3kW普通充電では満充電まで約12時間、これが6kW普通充電なら約6時間となる。
とはいえ、毎日バッテリーを空にしてから充電するユーザーは少ないだろう。
通常なら3kWで十分なのではないかと思う。
6kW充電に対応している、ということだが、別途費用もかかる(オプション設定)。
さて、e-Golfの価格はモノグレードで499万円(消費税込み)だ。
CEV(クリーンエネルギービークル)補助金は30万1000円あるから、約470万円というのが、e-Golfのプライスである。
日産リーフは、Gで399万600円。 CEV補助金が40万円。
つまり約360万円というわけだ。 その差110万円。 どうしてもEVを買いたい。
買わなければならない理由がある(どんな理由だろう?)なら、うーん、110万円の価格差は大きい。
EVでなくてもいい、ということなら、前述のTSIハイライン、世界のゴルフⅦが325万円9000円で手に入る。
価格差は約144万円。
おまけに、PHVのゴルフGTE(EV走行可能距離は45km)の価格も469万円となると、なかなかe-Golfまで行き着かない。
リーフとの価格差がもう少し詰まったら(当然普通のゴルフとの価格差も縮まる)ゴルフのEVがほしいという気持ちもわかる。
e-Golfは、将来MEBベースで登場するEVへの橋渡し役を果たすクルマというのがそのポジションだろう。